2011年11月24日木曜日

登場口のあるTVセットデザイン



【番組紹介】

Eテレの14時〜16時頃にある主婦向けの番組。
内容は園芸と料理を足して2で割ったような番組で、
家庭菜園で植物を育て、料理で楽しもうというもの。

メインの出演者は20代後半〜30代前半の女性アナウンサーと、家庭菜園に詳しい専門家の二人。
たまにゲストがやってきて、つくった料理を食べてコメントする。




番組の流れとしては

上手から出演者が登場、正面のキッチンにつき、その回の番組内容について軽く説明をする。
下手で使う野菜などについて育て方のポイント、食べ頃などを説明する。
収穫した後、再び正面にもどり、料理の紹介に入る。
最後にその回のポイントの復習、軽く次回の紹介をして番組終了。





【上手のデザイン】

セット全体が家をモチーフにしているので、登場口はドアになっている。
出演者はドアを開けてセットに入ってくる。
ドアを開けたときに、出演者の背景に家の壁や踏み石、植木鉢などを持ってくることで、家らしさを出した。
また、登場口までの通路も、上に大きく開口部をつくり明るくなるようにした。



【正面のデザイン】

正面カメラからは主に料理をしているところを撮影する。
ゲスト登場回、ゲストはキッチン前のテーブルにつく。
メインMCはゲストとトークをしながら料理をする。
出窓に置いた植木鉢や、壁に貼られたポスター、ドライフラワーで園芸番組らしさを演出した。
植木の種類を変えることで季節感を出したり、園芸に関するイベントのポスターなどをはってもよい。

正面カメラ寄り

キッチンのあるフロアと菜園のあるフロアに段差をつけることで、変化を持たせた。
セット全体の色は薄めにして、植物の色が映えるようにしている。



どんびき

【下手のデザイン】

メインとして菜園があり、周りには園芸用品やプランターなどが置かれている。
足下は30センチ四方、壁は約10センチ四方のタイルがはられている。
木材や煉瓦などを用いることで、あたたかみのある空間を演出した。



【全体のデザイン】

壁は約6mと十分な高さを持たせ、見切れを防いでいる。
人の目線の高さや足下に物を配置し、常にカメラに何かしら映るようにした。
ドアの色やキッチンの色を統一したり、全体を淡い色でまとめて統一感がでるようにした。